最新の取り組みとして、ディオールは新作アイウェアコレクション「Dior Color Quake」のローンチに際し、フェイスブック上でARフィルター「Tap to quake」を導入しました。このフィルターはフェイスブックとザ・ミル(The Mill)との共同開発によるものです。ディオールのITチームは、ブランドにとって大きなプロジェクトであり、ファッションとテクノロジーをリンクさせる良い例だと述べています。
さらに、マリア・グラツィア・キウリによって再解釈されたサドルバッグもSNSで話題を呼んでおり、7月19日のローンチ以降、1万件を超える広告表示と620万のリアクションを記録し、アーンドメディア・バリューは約400万ドルに達しました。「ローンチ直後からグーグル検索は前年同月比で300%増加した」とディオール側は言及しています。
最も注目を集めたのは9月1日のキアラ・フェラーニの結婚式で、彼女はディオールのドレスを着用し、投稿は300万の「いいね」と3900万のリーチを誇りました。この影響力は、520万ドルのメディアインパクトに相当するとされています。
他のラグジュアリーブランド同様、ディオールもインフルエンサーマーケティングに積極的です。デジタルマーケティングは費用対効果が高く、若い世代に向けた訴求力があります。ディオールはデジタルプロジェクトを今後も発展させていく考えであり、エフェクト開発やサドルバッグ、キアラ・フェラーニのドレスに関する取り組みは未来への序章に過ぎないと強調しています。